セクシーボイスアンドロボ voice6「ZI」

 久しぶりの木皿脚本、しかも銃撃戦、しかも「すいか」の白石加代子がゲスト、しかも「救えるのは宇宙で私だけ」復活、と予告の段階でもう大盛り上がりしたわけだが、視聴者は未曾有の経験をする。それは…

 冒頭、ニコの家で夫婦喧嘩勃発。お父さんが勝手に定期預金解約して友達に50万円貸したのだ。飛び交う食器!、天井にささるステーキ!翌朝父は出張に行き、母は1話で出てた父が収拾している牛乳瓶のキャップを捨てに行く。「離婚てさあ、こんな風にいきなり決まっちゃったりするんだねえ」と一海。

 そのころロボの家にロボの母がいきなり訪れていた。いつもフィっギュアを置いている棚は文学作品でぎっしり。

 「ガオガイガーも、ゼオライマーも、ゴーショーグンも皆捨てた!」(笑)

 驚愕するロボに母は『あなたも3分で大人になれる本』を渡す。拳を握り締めワナワナするロボはビデオをつけ、「マックスロボ」を観ようとするが、そこには母が上から韓国ドラマを重ね録りしていた。「ア”-」絶叫するロボ。

 一方、マキナに呼び出されたニコは、赤い服着た派手なおばちゃんに「ZI」という女の殺し屋の探索を依頼される。帰ってきた家には誰もいなかった。

 ニコの冒頭のモノローグ。
 「今のままがそんなにいいとは思ってはいないのに、この生活を壊したくないと思うのはどうしてなんだろう。怒りのステーキはまだ天井にへばりついたままだ。」

 ロボの母はロボの横顔を見て、大好きな韓流スターに似ている事に気づく。いきなりカツラを脱ぎ捨て「えー!」絶叫するロボにかぶせて「カン様ー!」と抱きつく母。そこに飛び込んでくるニコ。外に出てからカツラを脱ぎ捨て「どうだ。ざまあみろ!」と言うロボに、「お母さんの前でやれよ」とニコが突っ込む。依頼の話をするニコは、ロボに「殺し屋の話なんてどうでもいいんだよ!もう、どこにやったんだよ、俺のロボット。母ちゃんのやつ!」と言われ、ふと我に返る。

 「そうだ、うちも殺し屋とか言ってる場合じゃないんだった。」

 目の前にあった「NH」という花屋で母の日のカーネーションを買うニコ。牛乳キャップに「いつもありがとう」と書いて母に渡す。それを見た母は我に返り、「どうしよう。私取り返しのつかないことしちゃったのかも」

 ロボもカーネーションを買って返るが、家は母の韓流スターファンの友達の占領されていた。家を出て「NH」の前で野宿するロボ。寝袋に入って横から「NH」の店名を見れば…

 「あー、ZI!」

 ニコの部屋に忍び込むロボ(おいおい!)「目を開けろよー」「んーミロが嫌い?」「何言ってんのよ」「あれ?なんでロボがいるの?」…「NH」の店の前で見張る二人。翌朝起きると二人とも縛られていた。「起きろ!ニコ!一大事だ!」「イチゴ味?」「ちがうよ。起きろって」「もうーうるさいな。あれ?何で?」縛ったのは「NH」の店の子どものコタローだった。

 平和で平凡そうな「NH」の店の家族にご飯によばれる二人。「お前ら!スパイだろ!」というコタローにうろたえる二人。「家みたいな家みはっててもねー」「普通の花屋だもんねえ」「こんな普通の家庭みたことありません」「さ、いただきましょ。」皆でいただきますを言った直後、外から発砲。いきなり銃撃戦!

 撃ってきたのは依頼したあの赤い女率いる一味だった。拳銃をかまえるZI。「あたしと同業ね」「花屋じゃないよね?」「殺し屋よ」「やっぱりZIって…」「そ、あたしがZI」

 車で逃げる途中。コタローがお父さんは本当は宇宙人なんだ…と告げる。真に受けるロボ。「あの…何星から来られたんですか?」「なんで突然敬語になるんだよ」(笑)

 廃工場に追い詰められる五人。激しい銃撃戦が始まる。よっちゃんを呼び出すニコ。赤い女連中に追われてるのはZIの旦那の方だった。拳銃かまえるZIにニコは「女の人でもこういう事するんだなあと思って…」。ZIは平凡な、平和な生活を守るためだ、と告げる。「自分のためじゃない。誰かのために私は生きていきたくなっちゃった。」

 よっちゃん到着。しかし持ってきたのは役にたたないものばかりだった。「うわ、俺まじ最悪。」「マシンガンとかライフルは?」「俺、昔から”あわてんぼうさん”て呼ばれてた。」(笑)逃げる途中旦那が足を撃たれる。せまる敵。「敵の注意をこっちに向けさせよう」と提案するニコ。「どうやって?」と問うZI。来るぞー!

 「救えるのは宇宙で私だけ!」

 ニコは声をあやつる能力で旦那の声をコピー。注意をこっちに向けさせる。「ちょっと、そんなことしたらあんたが危ない!」「家族守りたいんでしょ!」銃撃はニコを襲う。ZIの弾も無くなった。大ピンチ!その時、パトカーのサイレンが。光の中にたくさんの人影が浮かび上がる。「お前達は完全に包囲されている。」逃げ出す赤い女一味。しかしそれはよっちゃんの持ってきた道具で造り上げたハリボテの警察官だった。

 最高の盛り上がりと王道な解決。〆の音楽。視聴者はホッとするが、時計を見てビビル。この時点でまだ30分しか経ってない。ネットには視聴者の叫びが。「おいおい!まだ30分!」「今日はこれで終わりか!」未曾有やなあ(笑)。こんだけ盛り上がってまだ半分。

 赤の女が狙ったのは旦那の方。といっても本当の旦那ではなかった。もともとはZIが差し向けられた殺し屋で、殺すはずだった。ところが公園での白昼の銃撃戦の中(おいおい)、捨てられてた赤ん坊のコタローを見つけて休戦(おいおい)。二人で育てるようになって家族となる(おいおい)。この辺がなー。いくらなんでもなー。

 何とか助かった家族だが、殺し屋に襲われることには変わりなく、別れを決意する。押入れにかくれるコタローに外から「星に帰る」と別れを告げる旦那。「サヨナラ」を言えなかったコタローは翌日ロボに頼む。ロボは人文字を考え出すが(人文字って!)…「人文字って3人しかいないじゃん」「大丈夫だよ。友達とかいれれば」「友達って、そんなにいる?」「いるよ…4人」

 ロボは母に頭をさげて韓流スターファンの母の友達を呼んでもらう。総勢200人で「サヨナラ」の人文字。コタローは「これからは僕がお母さんを守らなければいけないから、もう子どもじゃないからいらないんだ。」といってガンバルガーのロボットをロボに渡す。「家族がバラバラになるのはイヤだ。」というニコに、ロボは「でも、いつかはバラバラになる。それが大人になるってことなんだよ」と告げる。

 ロボの母も家に帰ることになった。「俺はカン様にはなれない」というロボに、母は「そんなこと分かってるよ。でも現実だけで生きていくのはつらいんだよ。お前だってそうなんだろ。だからあんなオモチャまだいじくってんだろ。カン様が好きってことにしといたら便利なんだ。父ちゃん、あきれてあたしのことほっといてくれる。お前もほっといてもらいたかったんだなあ。自分だけの世界持ちたかったんだなあ。今なら分かる」

 カン様のかっこをしてみせるロボに最後の一言。

 「死ななきゃそれでいい。死ぬまでロボットいじってろ!」名セリフやなあ…・。

 マキナんとこに持ち込まれてた牛乳キャップを見つけたニコの母は、マキナに頼み込んで譲ってもらう。「家族ってそんなにいいものなのかしらね」と問うマキナによっちゃんは物心ついた時からいないから分からないと告げる。金の牛乳キャップ(笑)を数えるマキナに、よっちゃんはその顔止めといた方がいい、と告げるが、「大丈夫よ。人には絶対見せないから」「俺には見せてるじゃないですか」「よっちゃんはいいの。家族だから」ええ話やなあ。

 ニコの父もZIの花屋で花買って帰ろうとする。もう店じまいするから、みんなもって帰ってというZI。おいおい、あんな派手な銃撃戦があったとこなのに普通に花屋やってたのかよ。この辺がなー。ZIはマキナのとこで銃を売って逃亡資金を作る。「バラバラだった人間が偶然出会って家族になれるんですね」と問うZIにマキナは、

 「どんな家族だってそうじゃない。知らない者同士が偶然出会って家族になる。」「偶然出会って、時間が経てば、またほどけてバラバラになっちゃう。どんな出会いもそんなもんでしょ。」

 ニコの家族も平穏を取り戻していた。仲良くすき焼きつつくテーブルに怒りのステーキが落ちてくる。最後のニコのモノローグ。

 「怒りのステーキは時間がたってはがれ落ちた。時間がたてばほどけてしまうのなら、ほどけるまでの間、私はちゃんと家族を続けようと思う。(誕生日何が欲しい?と聞かれ、別にと答え)本当はこう言いたかった。何もいらない。何もいらないから、まだ私のこと見てて欲しい。」

 いやあ、良かった。この話好きやなあ。家族とは何か?を軸に、出会いと別れ、非常と平凡、子どもと大人、いろんなテーマが交錯する。オタクを理論的に(?)擁護したのもすごいしね。ただ半分で盛り上がりがきちゃうのはなあ。新しさを狙ったんだろうけど、ていうか、後半
30分が書きたい話だったんだろうけど…それでもなあ。まあ、でもいい話です。好きな話。

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